当日のプログラムは、
1.自己紹介(氏名、年齢、障害を負った時期、原因、後遺症、近況など)
2.観桜会
司会は、コータさんでした。
1.自己紹介から抜粋
・このように皆で話のできる場所はいいなと思います。
・今日みなさんに会い、元気になってがんばれそうです。
・最近少しずつですが、自発話も増えてきました。
・最近、友人の結婚式に出席しました。うらやましかったです。 彼女募集中です。(笑)
・職業訓練校に通って楽しんでいます。
・脳梗塞から失語症になりました。よろしくお願いします。
2.観桜会
第2部は、戸田市役所前の広場に場所を移して、観桜会を行いました。
森田さんのご友人の方々、蕨市福祉センターの方にもお手伝いいただき、総勢46名での観桜会となりました。
普段は二次会に出られない方もお酒やおつまみを片手にいろんな方とお話ができ、より交流が深まったことと思います。
観桜会の後は、恒例の二次会。 喫茶店を貸し切っての二次会は、ボランティア参加の方のピアノの生演奏を全員で歌い、大いに盛り上がりました。
「埼玉県失語症者のつどいインさいたま」でのつどいのメンバー・遠藤先生応援会やそれぞれの家に遊びに行くなど、つどいの場以外で各自が集まる機会の増えてきたようです。
このつどいでの出会いを大切にしていきたいですね。
運営委員:Oさん、Kさん、寺内
Nさん、コータさん、てんてんさん、林健二郎
記録の表紙担当:なかまたさん
記録:相馬肖美
◆第12回つどいをおえて◆
第2部は観桜会だった。八重桜が散り行く中を、私は障害の”受容”のことを考えていた。身体の障害に加え、言葉の自由まで失った私たちがどのようにしたら障害を受け止められるかと悲しく思っていた。
これより後、ある交流化で若い失語症者が「あなたは右半身が利かなくてつらいでしょうと、よく言われますが、ぜんぜんそんなことはありません。やはり一番つらいのは言葉のことです。」と言った。
彼は身体面では障害を克服していた。彼は生涯にわたり、言語能力の獲得に励みたいという決意だった。これは、積極的受容の極地である。
受容とは、状況の正確な受け止めであり、障害をごまかす、取り繕う、まして忘れたりせず、真正面から悲しい現実、きびしい現実と向き合うことから始まる。
この受容が完成する過程で、人間らしく困難に立ち向かう勇気と力を得る。
一方で、その深い悲しみを大切にして、人生に生かしうることも重要である。
この経験で私たち失語症者は、精神的・内面的に大きく、強くなれたのだから。
(呼びかけ人 林 健二郎 2002.4.25)
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