記   録

■「第11回 若い失語症者のつどい」(東京版)
日 時:2002年2月2日
           12時00分〜17時00分
会 場:東京都障害者福祉会館 2階教室
           東京都港区芝5−18−2


 首都圏では11回目の「若い失語症者のつどい」(東京版)が、東京都障害者福祉会館で行われました。集まったのは失語症者28名(男性17名・女性11名)、ご家族15名、その他の方が13名の総勢56名。失語症の方のうち、「東京版つどい」に初参加の方は3名でした。
なかまたさん表紙作成
 当日のプログラムは、
1.自己紹介(氏名、年齢、障害を負った時期、原因、後遺症、近況など)
2.小グループでの話し合い
  テーマ1 病前と病後について変わったこと
  テーマ2 2002年の目標
 司会は、ミノルさんでした。

 ミノルさんの楽しい司会で、笑いの絶えない自己紹介。
そして、初めての小グループでの話し合い。
いかがでしたでしょうか?
 小グループでの話し合いは、戸惑われた方もいらしたようですが、終わってみればより充実した内容となったようです。
普段発言の少ない方のお話もゆっくり聞けた。いつもより、緊張しないで発言できた。などのご感想があがっていました。

 「若い失語症者のつどい」(東京版)も次第に参加者が増えてまいりました。
お互いの親交が深まって、自己紹介や話し合いでも自然な発言が見られます。お昼のときから明るい笑い声の絶えない会になりました。初参加の方も自然に仲間に入り込める、今の雰囲気を大切にしながら、これからも更なる仲間作りをしていきたいと思っています。

運営委員:Iさん、ケロさん、Kさん
      Nさん、ミノルさん、林健二郎
記録の表紙担当:なかまたさん
記録:相馬肖美

◆第11回つどいによせて◆

 寒暑中お見舞い申し上げます。

 今度の「つどい」では、席が名簿順になるように工夫いたしました。加えて名簿の名前の次に簡単な紹介を加えました。つまり顔と名前と正確が一致するようにしたわけです。主要メンバーの都合上「つどい」は2〜3ヶ月に一遍しか集まれません。「つどい」の活動にとらわれず名簿をフル活用してください。個人的にあの方に会いたい、数人で美術館を巡りたい、ボーリング、カラオケ、コンサート・・・夢はふくらみます。

 さて、今回の「つどい」で話し合われることはなんでしょうか?『病前と病後について変わったこと』です。「えー、ボーリングやカラオケに比べて暗すぎない?スカッーとしたことをやらせてよ」という声が聞こえてきそうです。たしかに、病前はともかく病後は暗いことばかり、ボーリング、カラオケなど楽しいことをやり、スカッーと全部忘れてしまいたいことだってあるかもしれません。 けれども、多くの場合、障害は(悲しいことですが)一生続きます。サラリーマンが、カラオケをして酒を飲み、いやなことは全部忘れて明日にそなえる、それとは本質的に異なるのです。だからこそ定期的な「つどい」では話し合いを中心にしたかったのです。

 「第11回つどい」ではメインテーマの時にいくつかのグループに分割します。最後にグループ長がその討議をまとめたものを全体に発表します。このたびの初めての取り組みです。

 あなたの周りに「病後はくらいことばかりじゃなかった」と言う人がきっといるはずですよ。全員がそうかな!?
(呼びかけ人 林 健二郎)
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